興味深いエピソード。
それは 転職するとき、友人や職場の上司、同僚がすすめてくれた仕事よりも、パーティーで知り合った人に偶然紹介された仕事の方が満足度が高かった というエピソード。
なぜなら、上司も友人もその人の適性や能力も含め、その人のことを「よく知っている」から。
「よく知っている」故に、あくまでその人自身が自分で予測可能な転職先しか紹介してくれない。
それに比べて、パーティーでたまたま知り合った人は、とんでもない勘違いの紹介の可能性も含めて、自分自身ではまったく予測していなかった、未知の適性を紹介してくれる可能性がある。
そして、画面の中にはいつも、いつの間にかその人が「好きであろう」「興味をもつであろう」モノやニュースが先行している。
だからこそ、会ったこともないのに、これからも会うことはないのに、その人を把握しようとする検索エンジン、キーワードを裏切って、環境を「意図的に」変えてみることが面白いかもしれないという話。
弱いつながり / 東 浩紀
COPYLEFTでもこの秋の読物として販売しています。
そうそう、せっかくパーティーの話になったので。
次回は今わたしたちが楽しみにしている、ここ金沢のパーティーを紹介しようと思っています。
お楽しみに!